本当に野鳥なのか
コムギは、野鳥なのか手乗り鳥なのか、それとも他の何かなのか、非常に立ち位置の難しい鳥です。
まず「手乗り鳥」というのが、単純に「手に乗ってくれる程に懐いている・人慣れしている鳥」という意味なのであれば、明らかに手乗り鳥です、それも相当懐いている部類に入るのではないかと思います。
こっち来んな
次に、野鳥なのかと聞かれれば、野鳥の定義も満たしていると思います。
- 一応餌を置いてやってはいますが、基本的には自力で餌を摂っています。
- もちろん他の野鳥と同様に、その辺を自由に飛び回っています。数百メートルなんて余裕でひとっ飛び。
- 同種の鳥と一緒にも行動します。
- 夜は外のどこかで寝ています。方角はわかりますが、具体的にどこなのかは知りません。
- 数日~数週間、全く姿を見せないこともたまにありますし、最長で4ヶ月程帰って来なかったこともあります。
つまり完全に自力で生きていけるということなので、立派に野鳥でしょう。たぶん。
ただ、野鳥としての矜持は無さそうです…そもそも、暑いからって人間の家の中に入り込んで、エアコンに効いた部屋で、わざわざ人にくっついて寝たりしている時点で、野鳥としてはどうにもおかしいです。
家の中に入ってくる
他に「手乗り野鳥」と呼ばれるものもいて、普通の野鳥が餌付けによって、人の手に乗り手から直接餌を食べるものを指すようです。
コムギはこの手乗り野鳥にも該当すると思いますが、しかしコムギの場合は、餌の有無はどうでもいいんですよね。
むしろ、単にじゃれついてきたり、眠いと寄ってきたりが多いですので、普通の「手乗り野鳥」とはかなり違っています。
まあ、既存の定義なんて私はどうでもいいですし、その辺の無茶っぷり?こそがコムギの面白いところ。
半泣きで帰宅
出掛けようとしたら車の中まで入って来たとか。
大きな鳥に追いかけられ、人の肩にとまって保身を図ったとか。
しばらく留守にしていたのに、トラブルに遭い、明らかに助けを求めて帰って来たとか。
庭のハンモックで昼寝していたら、いつの間にか人の胸の上で一緒に寝ていたとか。
色々やらかしてくれますが、「コムギならありえる」「まあコムギだから仕方がない」で片付けるしかありません、野鳥という前提で考えること自体がたまにアホらしいです、本当に。