究極の手乗り野鳥?コムギさん

どうしてこうなった

眠いらしい
どうしてちゃんと帰って来るのか、どうやったらそうなるのかと訊かれることが度々ありますが、普通に手乗り鳥のノウハウで育てただけで、特段変わったことはしていないので、何とも答えようがありません。
ただ確実に言えるのは、鳥としても、まずは外に放してもらわないと、帰って来るも何もないでしょう。
家の中に閉じ込めたままで、さあ家に帰って来いとか言われても、そりゃあ鳥だって困るでしょう。
とにかくまず放してみないと、帰って来る可能性はゼロのままです、当たり前ですが。
全く保証はできない上に、非常に勇気とある種の諦めが必要でしょうが、よく懐いた手乗り鳥は、放してやれば案外こうなる可能性はあるのかもしれません。

環境は重要かもしれない

我が家の遠景
我が家の場合は周囲が田園地帯で周辺は緑豊かな上に、一番近い家まで100M位あって(その家も越して来た後に建った)、敷地の内外に池があったり庭に大きな樹があったりと、地形が非常に特徴的で、鳥にもわかりやすいはずです。家屋も非常に特徴的ですし。

車等はほとんど通りませんし、たまに農機の音が聞こえる以外は、人工音は殆どありません。

あと、我が家はほぼいつでも人がいて、子供たちは毎日庭で遊んでおり、ヨメさんが家事をしているキッチンやダイニング、物干し場にしているガゼボも外から見える構造な上に、いつでも空からの出入りが可能です。(実際に出入りしています)

私もよく日中を庭先で過ごしており(庭先で仕事してます)、大概は誰かの姿が見えているはずです。

人間側のちょっとした心掛け

家の中でのんびり中
我が家のルールとして、コムギに対して、
1.置いてやっている水と餌は、いつも清潔に、十分用意しておく
2.積極的に触ろうとしない、捕まえようなんてもってのほか
3.絶対に本人?の意思に反して閉じ込めない、外に出たがったら必ずすぐに出してやる
…位の注意はしていますが、何か特別なことをしているわけではありません。

とにかく嫌がること、無理強いは絶対にしない。しつこく呼んだりもしない。
本人?の好きなようにさせてやり、来たら普通の顔で受け入れてやる、それだけです。

本能を尊重してやる

コムギは、家の中もかなり好きなようです。
暑い時期にはエアコンが効いていて快適だし、雨の時も濡れずに済むし、一応水や餌もありますし。
何よりも生まれ育ち、しばらく寝起きしていた場所な上、外敵の心配が全く無いので落ち着くようで、家の中に入ると安心しきって、目を瞑って長時間眠っています。多少の物音どころか、娘達の騒がしい声がしても、ほとんど目も開けません。

パスタ大好き
人の食べ物、特に麺類などは大好きです。
見えると必ずといっていいほどつまみ食いしに来ますし、他に米やパンなどもよく食べます。(まあ賛否は別れるんでしょうけど)

しかしいくらすっとぼけていても、やはりコムギも野鳥であり、思い切り空を飛び回りたいというのが最も強い本能であるのは当然でしょう。
その本能に反することは、たとえそれが私達の思いやりや愛情に基づくものであっても、してはいけないのだと思います。

コムギは「(私達に)嫌なことをされる心配はない」「家の中に入っても、望めば必ずすぐに外に出してもらえる」と信じていると思います。
もう出してもらえないかもしれない、と感じたのなら、鳥としては外を飛ぶ自由を取るか、家の中での生活を取るかの取捨選択になってしまい、その選択の結果として戻って来なくなるんじゃないかな、と。
鳥はかなり賢いので、その位は十分に理解している気がします。