究極の手乗り野鳥?コムギさん

2014年08月のフォトギャラリー

4月中旬以来、コムギは一度も姿を見せませんでした。
5月に15年近く住んだタイを離れることを決意した後、慌ただしく準備を進め、7月中旬には、家を離れる日が8月20日、タイを発つ日が8月21日と決まりましたが、コムギは一向に姿を見せません。
私が「もう会えないのかな…」と話したら、「あの子は絶対に見送りに来る!」と、ヨメさんはなぜか自信満々。
そして忙しい日々が過ぎ、出発が迫った8月18日の朝、外に吊るしてあった籠に鳥の影が滑り込みました。
最初に気付いた私:「ちょっ、こっこっ、コムギ、帰って来たあああああ!」

8月18日、タイミングを見計らったかのように4か月ぶりに帰って来た

ヨメさんが手を差し出すと、躊躇いなく飛び移った

繁殖期終わり近くで、例年通り羽は少し傷んできているが元気そうだ

長女が手を差し出すと、そちらに
次女は危なっかしいので触らせないが、間近でお話

最後に私の手に
元気でな、と声をかけると、一瞥して池を超えて飛び去った

本当に見計らったかのようなタイミングで元気な姿を見せ、別れの挨拶をするが如く順に皆の手に乗り、全てお見通しだったかのようでした。
ヨメさんは「ほーら、ちゃんと顔見せに来たでしょ、来ないはずないじゃない」と目を細め、子供達も最後に元気なコムギの姿を見られて大喜び。

…なおコムギが帰って来た時、どんな時でも冷静沈着と自他ともに認める私が、中国の山奥で鎌持った追剥ぎに襲われた時もマシンガン構えた人民解放軍に取り囲まれた時も冷静だったこの私が、慌てて椅子から立ち上がろうとして足を引っ掛けてすっ転びました。orz

最後の写真
見送りに来てくれたようだ
しかしなんて格好で見送るのか

家を離れる日、8月20日。
まさに家を出ようという時に、頭上からコムギの声が。
見上げると、かつてコムギが生まれた巣が懸っていたパンヤの木の上の方で、巣を作っていました。
家族全員で手を振って、全員涙目で「元気でなー!」と叫び、お別れしました。

Photo gallery Index


  • 年月は確実ですが、複数の機材で撮影したものをファイル名順に表示しているため、同月内で多少前後があります。
  • 写真は全てコンデジまたはスマホで撮ったものですので、画質は大したことありません、悪しからず。
  • 面倒なので、基本的にトリミング等はしていません。一部黒塗り以外は、合成・加工はありません。