ハタオリドリについて
「コムギ」は、ハタオリドリの一種「キムネコウヨウジャク」という鳥のオスです。
私達はタイ北部のチェンマイ市郊外の農村に住んでいますが、こちらでは比較的よく見かける鳥です。
非常に特徴的な巣作りの様子から、英語名で「Weaver」と呼ばれます。
こんな巣を作る
「ハタオリドリ」とは漢字で「機織鳥」、日本には居ない鳥なので、英語名の「weaver」を「機織り」と直訳したようですが、この日本名は明らかに適切ではありません。
「weaver」には「機を織る」の他に、籠などを「編む」という意味もあり、そしてこの鳥が巣を作る様子、その立体的な巣の形状は、どう見ても「機織り」ではなく「籠編み」の方です。
訳した人がその様子を一度でも見ていたなら、まず間違いなく「籠編鳥」になっていたでしょう。
繁殖期
「コムギ」の属する「キムネコウヨウジャク」は、英語では「Baya Weaver」。
キムネコウヨウジャクのオスの特徴は、繁殖期とそれ以外で、アタマの羽の色・クチバシの色が大きく変わることです。
簡単に書くと、繁殖期はアタマが黄色、クチバシが黒くなり、繁殖期以外は、それぞれ茶色、薄茶色になります。
繁殖期以外
なお繁殖期以外の体色はメスと同じで、メスは繁殖期でも色は変わりません。
また性成熟する以前は、オスであっても雌と同じ体色をしています、そのため私達も10か月もの間、コムギはメスだとばかり思っていました。